【男性】骨盤底筋が衰える4つの原因と4つの症状

男性の骨盤底筋は下腹部をささえる筋肉です。ここに異常がでると、射精障害などの問題を引き起こします。

Ability Rehabilitationによると、慢性骨盤痛症候群は、成人男性の5～10％が発症するといいます。

この記事では、男性の骨盤底筋がおとろえる原因を説明します。

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骨盤底筋機能不全とは？

カリフォルニア大学のDr. Jeannette Lagerによると、骨盤底機能不全の定義は以下とされています。

骨盤底機能不全とは、筋肉が弱すぎたり、硬すぎたり、仙腸関節腰部や股関節に障害がある場合に起こる様々な問題のこと。

参考（Youtube）：Pelvic Floor Health: Beyond Kegels - University of California Television (UCTV)

男性の多くは、骨盤底が食いしばるように硬くなって問題がでます。

硬いと弱いのちがい

骨盤底筋が硬くなる症状を

• ハイトーン骨盤底機能障害（High Tone Pelvic FloorMuscle  Dysfunction）

骨盤底筋が弱くなる症状を

• ロートーン骨盤底機能障害（Low-Tone Pelvic Floor Muscle Dysfunction）

といいます。トーンは「緊張」という意味です。

ハイトーン骨盤底機能障害とは、これらの筋肉の安静時の緊張が持続的に上昇することをいう。

ロートーンの患者では、通常、萎縮したうすい筋肉が見られ、膣口は広く、肛門括約筋はゆるんでいる。

​​​​The Journal of Wound, Ostomy, and Continence Nursing

ハイトーンになると、便をだしづらくなります。ロートーンすぎると、尿漏れなどになります。

骨盤底筋が衰える4つの原因

筋肉の使いすぎ

骨盤底筋は、1つの筋肉を使いすぎて起こることが多いです。たとえば、以下などです。

• 長時間座ることが多い
• 乗馬をよくする
• サイクリングをよくする
• バイクに良く乗る
• スクワットのしすぎ
• 自慰行為しすぎ
• 長時間走りすぎ
• セックスのしすぎ

1つの筋肉を過度に使うと、他の筋肉が十分に使われなくなり、複数の機能不全につながります。

ケガがある人も、その部分の痛みを感じないように特定の筋肉でカバーしがちです。

姿勢

骨盤が左右対称かどうか、体の傾きなどによって、筋肉のうごき方が変わります。

姿勢が悪いと、骨盤が前後に傾きすぎてよけいな負荷がかかります。

良い姿勢になれば、筋肉が効率的に使われるので、腹筋が静かに動くようになります。

慢性的なせき

せきを繰り返すと、骨盤底に大きな圧力がかかります。特に膀胱にとってストレスです。

いつもうつむきがちな人は要注意です。その状態でせきをすると、骨盤底筋が圧迫されます。

負荷をおさえる方法は、せきが出そうになったらハフ（huff）呼吸をします。

冬にハァ～と暖かい息をはく感じです。声をつけると効果的です。

いつも3回くらいゴホゴホするのを1回のハフに変えます。これだけでかなり負荷を軽減できます。

参考（Youtube）：Clear Your Cough to Protect Your Pelvic Floor | Kegel8 Expert Advice

ストレス

ストレスを頻繁に感じる人はいつも気を張っています。肩に力が入り姿勢が丸まっています。

胸やお腹がきゅうくつで、常に骨盤底筋がしめつけられています。

感情が安定しなくなると戦闘モードになります。

そのせいでコアに過剰な力が入り、骨盤底筋のバランスが崩れてしまうのです。

発生する症状

男性には、骨盤底筋が原因だとは思わないような症状がたくさんあります。

たとえば、尿道や前立腺の痛みです。突発的に感染症を疑いがちですが、骨盤底の問題が多いです。

ほとんどは、同じ機能不全の複数の症状です。

あなたが2つ以上の症状に悩んでいるなら、骨盤底の問題を改善すればすべて治る可能性があります。

代表的な症状

頻尿・尿もれ

骨盤底筋が硬くなり尿道に圧力がかかると、膀胱がまん杯でなくてもトイレにいきたくなります。

逆に膀胱の筋肉が弱くなると、尿漏れになります。

ハーバード医学大学の記事には尿道括約筋、骨盤底筋が弱くなるとストレス性失禁が起こるとあります。

尿路の痛みがでたときに、尿路感染と取り違えてしまうのは、骨盤底筋が感染症の痛みを模倣するからです。

排便障害

骨盤底には直腸をつつむ恥骨筋があります。この筋肉が硬くなると排便がむずかしくなります。

10分以上トイレにいる人は無理をして便を出そうとしています。最初は問題なくても、骨盤底機能障害につながります。

筋肉をきつすぎず弱すぎずの状態に保つことで、排便の問題がなくなります。

勃起不全

骨盤底筋が硬くなると、陰茎（いんけい）の血流が悪くなり勃起不全になります。

あなたが勃起不全で、糖尿病とかもなく体重が正常であれば、ほぼ確実に骨盤底機能障害です。

射精障害

骨盤底筋が硬くなると、射精障害（勃起中に射精できない）になります。

射精時にペニスが痛くなったり、会陰部に痛みがでる人もこれです。

よくある原因は「オナニーのしすぎ」です。

射精のたびに骨盤底筋を使いすぎて筋肉疲労を起こしているのです。

オナニーのしすぎはけっこうバカになりません。脳へのダメージもでかいです。

あなたがもしポルノ依存なら、いますぐポルノ依存を克服することを推奨します。

医師が症状を見逃す理由

筋肉の硬さはMRIではわかりません。血液検査も正常です。筋肉をさわって判断するしかありません。

泌尿器科医、婦人科医、消化器科医などは、筋肉を触診する訓練を受けていません。だから、善意で間違った診断をするのです。

まとめ

骨盤底筋はからだの中心となる筋肉です。性器と密接な関係にあります。

ジェンガを想像してみてください。一番下が崩れるとぜんぶくずれますよね。

あれと同じように、骨盤底筋が弱ると思いもよらない痛みがあちこちにでます。

だからこそ、骨盤底筋を鍛えなおすことが大切なのです。

あなたがもし、さきほど並べた症状に該当しているなら、骨盤底筋の改善に取り組むことをおすすめします。

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