この記事は、とても特殊です。死姦フェチ(ネクロフィリア)について真剣に考察しています。よくある「死体愛好家はヤバい」というレッテルを取っ払って、
ネクロフィリアの行動を理解することで人生を改善する
という、ぶっとんだ試みをしています。ですので、この先を読み進める場合は「何が正しいか、何が間違っているか」という判断はいったん保留でお願いします。
なぜそんな常識外れな考察をするのかというと、ネクロフィリアを理解することで人間の本質を知ることができるからです。
実際、死姦ポルノを見ている人はいます。じゃなきゃAV会社もそんな動画出しません。一定数の需要(売れる)があるから死姦動画をつくります。
つまり、それを見に来る異質な人たちが地球上に存在するわけで、その人たちの精神を解読しようというわけです。
ネクロフィリアとは?
ネクロフィリアとは、死体とのセックスを中心とした性癖のことです。ギリシャ語の「死体(necrose)」と「愛(philia)」が起源です。
ネクロフィリアが喜びを感じるのは、死体とのセックスだけではありません。死体に触れたり、匂いを嗅いだり、空想するのもネクロフィリアとして認められます。
死姦の歴史
歴史上、最も古い記録は、古代ギリシャの歴史家ヘロドトス(前484-425年)『歴史』です。古代エジプト人の間で行われていた屍姦行為について言及しています。
フランスの作家マルキ・ド・サド(1740-1814)やハンガリーの連続殺人鬼ベーラ・キス(1877-不明)といった歴史的に著名な人物も、死姦を行ったことを疑われています。
文化や宗教的慣習の中には、ネクロフィリア的と言えるような死者との交流があります。
例えば、古代エジプトの防腐処理には死体の内臓摘出が含まれます。チベットやゾロアスター教の葬儀では、死体を風雨にさらすか腐肉食の動物にさらすことがあります。
これらの慣習は、本質的には死姦ではないですが、現代の視点から見るとそのように受け取ることができます。
なぜネクロフィリアになるのか?
死体愛好家になるのは「死体が無抵抗」だからです。死体はコミュニケーションをとることができず、ノーと言うこともできません。
死体愛好家にとって、
死体は最も感情的に安全であり、真っ白なキャンバスに自分の欲望を投影できる最高の存在
です。尋常じゃないほど病的に聞こえますが、これが真実です。ネクロフィリアの人は「死体の無抵抗さ」に病的な魅力を感じています。
根本的な原因は家族のトラウマ
なぜそこまで無抵抗にこだわるのでしょうか?その原因は、極端なトラウマ体験です。
彼らは、親から愛をそそがれることは一度もありませんでした。家族のトラウマによって拒絶を恐れるようになりました。
だから無意識に、「死体とセックスすれば、抵抗されたり突き放されることはない」と考えるようになりました。
フェチにも通ずる考えですが、死体愛好家には、「自分が望むものを手に入れることは不可能だ」という考えが根本にあります。この「圧倒的無力感」が彼らをそうたらしめました。
ネクロフィリアとは、「現実の拒絶感を拒否」しつづけてきた結果のなれの果てなのです。そしてそのルーツは「親」が生み出したものなのです。
ネクロフィリアの特徴
以上のことから、死体愛好家には以下の特徴があることがわかります。
ネクロフィリアの特徴
- 自尊心が極端に低い
- 納棺師、エンバーマー(死体防腐人)になる
- 耐え難い家族のトラウマを経験(機能不全家族)
- 人とまともに接することができない
- 何度も何度も無力さを感じてきた
- 拒絶、押し退けられた経験しかない
- 自分の望む人が心を開いてくれない
- 過去の恋愛相手と再会したい
ネクロフィリアとは無関係ですが、シリアルキラーとして有名なTommy Lynn Sellsという人がいます。
彼が殺害した女性は70以上のにのぼると推測されています。そしてその女性のほとんどが母親の象徴あるいは複製と思われるような人物だったのです。
家族のトラウマこそが狂気を生み出す原因です。(参考動画:Inside the Mind of a Serial Killer | Michael Stone | Big Think)
おわりに
興味本位で覗いてみたにせよ、何かしらの気づきがあったのではないでしょうか?あなたが、死姦ポルノを見ていて自己嫌悪を感じているならなおさらでしょう。
性癖の根底にはかならず深いトラウマがあります。自身の性癖について深く考えることは、自己理解のためにとても重要なことです。