語り手について

黒川 慧(くろかわ けい)

「ニューライフ設計室」を書いています。黒川 慧はペンネームです。


何も残らなかった4年間

大学の4年間は、ほとんど一人で過ごしました。

母子家庭で余裕がなかったので、授業とアルバイトで時間は埋まっていました。埋まっていたはずなのに、何も残りませんでした。

学校へ行って、バイトへ行って、食べて、ゲームをして、自慰をして、寝る。眠気はコーヒーで潰していました。人と話すのが、だんだん怖くなっていました。

問題は、それを「忙しいから仕方ない」で説明できてしまったことです。

依存は、行動としては現れません。引き算として現れます。

時間が減る。睡眠が減る。集中が減る。減っていることに気づけないのは、意志が弱いからではありません。減った状態が日常になるからです。そして周りも同じ状態なので、比べても異常だと分かりません。


3ヶ月では、変わらなかった

学び直しを始めたのは23歳でした。

1000冊以上を読みました。29歳で、一人で海外に出ました。32歳でフリーランスになりました。

独学で続けた英語が仕事になったのは、その後です。外資系企業で、オフィス側と現場メンバーをつなぐブリッジの役割に就きました。エンジニアと事業側の間に立って、言語と技術の両方を翻訳する仕事です。そこから今は、テクノロジーと AI の活用を支援するコンサルタントへ移っている途中です。

書くと一本道に見えますが、10年近くかかっています。

だからこのサイトでは、3ヶ月で変わるとは言いません。1〜2年の話をします。


正直に書きます。まだ抜けきっていません

ここは、はっきり書いておきます。

自慰は、今も完全には辞められていません。

10年やって、まだです。だから「私はこうやって克服しました」という書き方は、このサイトではしません。できないことを、できたように書きたくないからです。

ただ、以前と違う点はあります。

意識的にやらない期間を、置けるようになりました。完全な断絶ではありません。期間を区切って離れ、また戻り、また離れる。その繰り返しです。

それでも、以前とは結果が変わりました。時間の管理ができるようになりました。同じものを抱えたまま、1日の設計だけが変わったのです。

そして、無限に見えた再発のループから抜ける手がかりのようなものが、少しずつ見えてきています。