骨盤底筋を鍛えることで、骨盤底筋の機能不全を改善できます。特に陰茎に関する合併症の改善・予防ができます。
勃起不全の改善
WebMedによると、ケーゲル体操(骨盤体操)は、勃起不全に有効であることが証明されています。
骨盤内に、海綿体筋と球海綿体筋という勃起時に活動する筋肉があり、これらの筋肉を強化できるからです。
骨盤底筋がしっかりしていると、勃起時に陰茎への血流をうまくコントロールできるようになります。陰茎からの血液の流出を防ぐ働きもあります。
さらに、鼠径部(そけいぶ)への良好な血流を促すため、より硬い勃起を持続する効果があります。
ScienceDirectのまとめには、
ケーゲル体操は、骨盤底を支える恥骨尾骨筋 (PC) の強化に役立つ。EDを持つ122人の男性に、30分間の随意収縮と坐骨海綿体筋の電気刺激を20セッション実施した結果、海綿体内圧力と海綿体筋力の間接的な測定値が増加した。(男性の性機能が改善したかどうかまでは評価されていない)
とあります。勃起不全が完治しなくても、ペニスの筋力増加は期待できます。
早漏の改善
2014年のTherapeutic Advances in Urologyの研究に、早漏(膣内射精60秒以下)の男性40名を対象に行われた研究があります。
12週間の骨盤底筋リハビリテーション終了後、40名中33名(82.5%)が平均146.2秒でした。33名中13名(39%)の患者は、6ヶ月後のフォローアップで112.6秒を維持しました。
骨盤底筋を鍛えると尿道括約筋が強化されるため、早漏改善の効果が期待できます。
スタミナがついて、セックスをより長く持続できるため、女性の満足度アップにもつながります。
尿漏れの改善
尿のコントロールは、膀胱頸部(ぼうこうけいぶ)と括約筋がおこなっています。膀胱頸部は、尿を膀胱にためるときはしめ付け、出すときはゆるめます。
骨盤底筋の強化運動を毎日4ヶ月間行った研究では、骨盤底筋が自発的に膀胱頸部を押し上げる能力を大幅に改善できることがわかっています。
夜間頻尿の改善
夜間頻尿は、前立腺の肥大化や膀胱の筋肉が弱くなることでも起こります。
骨盤底筋を強化すると、膀胱のコントロールが向上し、夜間に排尿する必要性が減ります。膀胱の過敏性を軽減する効果もあります。
夜間頻尿は、老化にともなって起こります。若いうちに骨盤底筋を鍛えておくと予防につながります。
前立腺の健康維持
前立腺は男性の性腺です。精液に必要な栄養素である「前立腺液」を分泌し、精子細胞を活性化します。
骨盤底筋トレーニングは、前立腺への血流を改善する効果があります。血流が良くなると、前立腺組織に必要な栄養と酸素が供給されます。
前立腺全体の健康向上につながるので、精子の質が良くなる可能性があります。
姿勢とバランスの改善
骨盤底筋が強くしっかりしていると、姿勢とバランスが改善します。転倒や怪我の防止にも役立ちます。
逆に姿勢が悪いと骨盤の痛みにつながります。どちらも親子関係です。
骨盤底筋のトレーニングでバランス力がアップします。姿勢改善で骨盤の痛みを改善できます。
2つとも意識すれば、最高に美しい姿勢をつくることができます。
骨盤底筋を鍛えたい方はこちら
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