「自分らしく生きろ」と言われても、やり方なんて誰も教えてくれなかった。気がつけば、大人になっても地図のないまま走らされてるような毎日。もしかして、自分だけが何もわかってないんじゃないかって、不安になる夜があるあなたへ。
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なぜ「普通に生きること」がこんなに難しいのか?
「ちゃんとした人生」って、誰が教えてくれるんでしょうか。
進学、就職、恋愛、人間関係…
本来ならどこかで「やり方」を知るはずだったのに、気がつけば全部“自己流”。それでうまくいかなくても、「努力が足りない」と言われて終わり。でもそれって、本当にあなたのせいなんでしょうか?
心理学者アーロン・ベックは、幼少期の環境によって形成される「スキーマ(思い込みのパターン)」が、人生の選択や自己評価に深く関わっていると述べています。
たとえば、こんな声を心の中で聞いたことはありませんか?
- どうせ自分はできない
- やる前から失敗が見える
- 期待されてないから、期待もしない
こうしたスキーマは、努力以前の問題として、あなたの行動を制限しているんです。
「気合で何とかなる」は、幻想だった
気合で立ち上がれたら、もう何度でも立ち上がってる。
でも現実は、一歩踏み出すだけで吐き気がするような日々が続く。
セラピーも薬も試した。人にも相談した。
なのに、何も変わらなかったとき、「もう壊れてるのは自分の方だ」と思ってしまうのは当然です。
でも、ヴィクトール・フランクルの言葉にこんなものがあります。
「人間は何かしらの意味を見出せる限り、苦しみに耐えうる。」
この“意味”を他人から与えられることは、ほとんどありません。
自分で見つけるしかない。
でもその「見つけ方」すら、僕たちは教わってきていないんです。
自分らしさを見失ったのは、教えられてないから
今のあなたが抱えている問題は、怠けでも、根性のなさでもない。
- 友達の作り方を教わらなかった
- 履歴書の書き方も知らない
- 自己肯定感なんて言葉すら知らなかった
これって、ただの“無知”じゃなく、“機会の欠如”なんです。
たとえばあなたが小学生の頃、誰かとケンカしても謝り方を教わらなかったら、それ以降、ずっと人と距離を取るようになるかもしれません。
それが大人になって、面接での会話にも響いてくる。
「自分には社交性がない」って思い込んでしまう。
でも違う。
教えられなかっただけです。
ハードモードな人生をプレイしていることに、もっと自覚を
ゲームでも、最初からチュートリアルなし、アイテムなし、セーブポイントもなしのモードがあるとしたら、それをクリアするのはどれだけ難しいか想像できますよね。
あなたの人生も、それに近いかもしれない。
- 親に頼れなかった
- 学校での経験がうまくいかなかった
- 自分で考えなきゃいけないことが多すぎた
でも、ゲームと違うのはここからです。
このハードモードの人生に、正解はないけれど、「脱出のヒント」はある。
ルールがないなら、自分でつくるしかない
「どこから変えればいいのか分からない」という声は、絶望のように聞こえるかもしれない。
でも実はそれ、変わりたい気持ちがまだ残ってる証拠なんです。
はじめの一歩は、完璧じゃなくていい。
むしろ、完璧じゃないほうがいい。
- 新しいことを学ぶ動画を一本だけ観てみる
- 今日だけは、少しだけ早く寝てみる
- 好きなことで検索して、深掘りしてみる
これらは「自分らしく生きる」ための、れっきとしたスタートラインです。
まとめ
あなたが「人生は難しすぎる」と感じるのは、ただの感想ではありません。
それは、あなたの人生が本当に難しかった証拠です。チュートリアルもルールもなかった。
にもかかわらず、ここまで踏ん張ってきた。
だからこそ、今ここで言えることがあります。
何もかも分からなかった“あなた”は、これから「分かる人」になれる。
道を知らなかっただけで、歩けないわけじゃない。
小さな一歩を、自分の意志で選び直したその瞬間から、人生の難易度は少しずつ下がっていきます。
それは誰かの用意したチートじゃなくて、あなた自身の知恵と勇気の積み重ねです。
それって、すごく、すごくかっこいいことじゃないですか?